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【感動!】社会人1年目の時、心優しいタクシー運転手に救われた出来事

 

今回のテーマ「人生最大の危機」です。

 

私の人生の中で、最大の危機といえばあの出来事しかありません。

 

それは私が社会人1年目の時のことです。

 

まず、私は大学を卒業してから愛知県に本社を構える会社に入社をしました。入社後、2ヶ月間は本社で研修を行い、5月末に新人全員に配属先が告げられました。

 

私が告げられたのは神奈川県横浜市にある営業所でした。

 

5月末に本社研修が終わり、最終日の金曜日には研修の打ち上げも兼ねて同期全員で飲みに行きました。

 

翌土曜日の朝、早朝から荷造りをして、手で持っていけないものは、日曜日着になるよう宅配業者に依頼してきました。

 

土曜日は愛知県で友達としばしの別れになるので、飲み明かしました笑

 

そして日曜日、新幹線と電車を乗り継ぎ、午後に神奈川県にある社宅に着きました。社宅集合になっていた先輩社員から、社宅の案内を受けて、その後、身の回りの物を買いにホームセンターに連れて行ってくれました。

 

買い物を終えると夕方になっており、一旦社宅に戻ってから、同じく神奈川県に配属になった同期と近場に夕飯を食べに行きました。その時に、これからお互い営業マンとして切磋琢磨して頑張っていこうと誓い合いました。

 

そして、20時くらいに社宅に帰宅して、しばらくテレビを見てリラックスしていました。

 

21時30分くらいになって、そろそろお風呂に入ろうかと思い、立ち上がった時ふと重要なことを思い出したのです。

 

それは何かと言うと、日曜日着で依頼した荷物がまだ届いていないことです!

 

慌てて、1階エントランスのポストを見てみると不在連絡票が入ってました。そう、私が夕飯を食べに行っている間に配達が来ていたのです!

 

時間指定していたことをすっかり忘れていました!

 

すぐに、宅配業者に連絡を試みましたが、もう本日の再配達は終了しているとのことでした。

 

なぜこんなに荷物が届かないだけで慌てているかというと、荷物の中には基本日用品が多かったのですが、仕事で履く革靴も入っていたからです。

 

流石に配属1日目に革靴忘れてスニーカー履いていくなんてこと出来ないし、こうなったら買いに行くしかないと気持ちを切り替え、インターネットで夜遅くまで営業しているお店を調べました。

 

幸運にも、社宅から約10キロほど離れた所に夜遅くまで営業している靴屋がありました。

 

すぐ着替え直して、家を飛び出し駅に向かいました。しかし、駅に着いたのはいいですが、いかんせん田舎出身の私はどこのホームのどの線に乗っていいのか分かりませんでした。

 

このままだと店に着くのが遅くなってしまうと思い、駅のロータリーに停まっていたタクシーに乗ることに決めました。

 

タクシーに乗り込むなり、スマホの画面を見せて、「ここの靴屋まで行って下さい。」と必死の形相で伝えました。

 

靴屋までは片道約20分くらいでした。その道中は私を落ち着かせようと思ってくれたのか、タクシー運転手は優しい声のトーンで何気ない雑談をしてくれました。

 

そのおかげで、少しは落ち着きを取り戻すことが出来ました。そして、目的の靴屋に到着するなり、「帰りも乗っていくでしょ。支払いは後でいいから先に靴を買いに行ってきなさい。」と言って頂きました。

 

そして、閉店時間ギリギリで滑り込みで靴屋に入りました。比較的こじんまりしたお店でしたが、品揃えが豊富で何とか革靴を購入することが出来ました。

 

店を出ると外でタクシー運転手が立って待ってくれていました。無事購入出来たことを報告して、タクシーに乗り込みました。

 

帰りは私自身、安心感からタクシー運転手との会話を楽しんでいました。タクシー運転手はとてもお話が上手で、ご自身が田舎から上京した時の話をして頂きました。

 

お店を出て約20分後、私の最寄駅に戻ってきました。料金を見ると6,000円を超えていました。高いなと思いましたが、元々自分のミスが原因だから仕方ないと思い、財布からお金を取り出そうとした時、「今回はお金要らないよ。」とタクシー運転手がおっしゃいました。

 

え??私は一瞬戸惑い、「いや、運転して頂いたのでメーター通り6,000円払います。」と言いました。

 

それを聞いてタクシー運転手は「社会人1年目の子からお金は取らないよ。その代わり、頑張って働いて世の中に還元してね。」

 

と言って、ドアを開けて、私にタクシーから降りるよう促しました。私はタクシーを降り、その場でお辞儀をしました。その時、タクシー運転手はとても爽やかな笑顔でした。

 

翌月曜日は、無事に購入出来た革靴を履いて、配属1日目を乗り切ることが出来ました。

 

 

この出来事があってから、今年でもう6年目を迎えます。

いつかまたあの時のタクシーに乗って、運転手の方に改めてお礼を言いたいと思っています。

 

それまではタクシー運転手と約束したように、しっかり世の中に貢献できるよう、仕事を頑張りたいと思います。